イギリス視察報告

 

平成27年10月2日~7日、4泊6日のイギリス研修視察に太田市長と行ってきました。主目的はラグビーW杯イングランド大会における、豊田スタジアムと同規模試合会場の開催状況調査です。試合会場、会場周辺の観客受入環境の整備状況、公共交通、警備状況、観客行動などの調査や実際に運営する開催都市との意見交換など、その他にもITSや国際化についても調査してきます。

I'10月3日10:30、どんよりしたイギリスらしい肌寒い天気です。ラグビーW杯開催都市「ミルトン・キーンズ」に来ています。ロンドンから北西80km、車で1時間半、オックスフォードとケンブリッジの中間、1960年代に新たなベッドタウンとして設計、建設された新興都市、人口約20万人。何も無い丘陵地に突然都市が現れます。駅ではたくさんのボランティアがお出迎えしてくれました。

10月3日11:30、ミルトン・キーンズ駅からメインストリートを3km、ショッピングモール、ホテル、官庁街をまっすぐ歩くと芝生公園の中に「ファンゾーン」が出現、11:30待ちかねたファンが入場します。移動遊園地、飲食屋台、物販コーナーなど雰囲気を盛り上げます。青い巨大テントはパブリックビューイングの会場、500人位入れそう、もちろん無料WiFi完備。

10月3日12:30、会場のスタジアムMKに到着しました。何とホテル併設のスタジアムです。14:30.キックオフ、対戦相手のサモア独立国は、南太平洋(オセアニア)の島国で、イギリス連邦加盟国です。対戦前のラグビー世界ランキングは、サモア代表11位、日本代表10位

10月3日16:00、日本代表が勝ちました!でもラグビーは凄い、観客は敵味方入り混じって観戦し、いいプレイには敵であっても惜しみなく拍手を送ります。今回、昼食付きの「ホスピタリティープラン」に参加させていただきましたがキックオフ2時間半前からノーサイド2時間半後までのおもてなし、人種も国籍も越えて両チームの健闘を讃え合う素晴らしい時間と空間を満喫させていただきました。2019年、豊田スタジアムに世界各国の方々をお迎えするためにとてもいい勉強になりました。

10月4日9:30、ロンドン中心部から東に車で30分、2012年のロンドン・オリンピックのメイン会場となったオリンピック・スタジアムに来ています。収容人数5万4千人、ラグビーW杯では決勝トーナメントの3位決定戦が行われます。今日は予選リーグ2試合が開催されますが、また早いので閑散としています。スタジアムのすぐ脇にはやはり「ファンゾーン」があります。また近くに水泳競技場がありますが、かの有名な女性建築家、アンビルドの女王ザハ氏の設計です。

10月4日11:30、ロンドン市の中心に位置する名所「セント・ポール大聖堂」の真ん前にあるのが『インフォメーションセンター』いわゆる観光案内所です。日本語で「ようこそ」とありましたので少し嬉しくなりました。ラグビーW杯の開催都市のパンフレットもありましたが日本語版はありませんでした。豊田市にも駅周辺に『インフォメーションセンター』の必要性を感じました。

10月4日13:30、ラグビーW杯の決勝トーナメントが始まると、次回2019日本大会のPRのため『ジャパン・パビリオン』が設置される予定です。場所はビッグベンで有名な国会議事堂やウエストミンスター教会がある一角の「クイーン・エリザベス2世センター」の前にある芝生広場、世界各国のVIPを招いてのレセプションが開催されるのもこのセンターです。

10月4日15:00、ロンドンにある『エミレーツ・スタジアム』は2006年に開業したサッカーのクラブチーム、アーセナルFCの新しいホームスタジアムであり「アーセナル・スタジアム」とも呼ばれます。収容人数6万人。周辺道路は通行止め、オフィシャルショップは大盛況。キックオフ1時間前、スタンド席での飲食は禁じられているのでコンコースは満員、スタンドはガラガラです。

10月5日10:00、あいにくの雨模様ですが、ラグビーW杯開催都市「グロスター」で行政当局と意見交換に来ています。グロスターは、ロンドンから西へ車で3時間、グロスターシャーの州都で人口11万人。市長からご挨拶いただいた後、W杯担当部長、事業コーディネイターから説明を聞き、意見交換しまた。誘致、地域対策、協会との役割分担、財政、インフラ整備、関連事業、開催後の遺産などしっかりディスカッションできました。

10月5日11:30、グロスター市役所でのレクチャーを終え、雨も上がり「ファンゾーン」を見学されてもらいました。試合開催の数時間前からしか開場しない「ファンゾーン」が多い中、試合がない日も一般開放しています。

10月5日13:00、グロスター市でのW杯会場となる『キングスホルムス・タジアム』は収容人数1万6千人ながら4試合が組まれています。元々ラグビーが盛んな街であるということが評価されたとのこと、まちをあげてラグビーW杯を盛り上げようとしている雰囲気に溢れています。この会場では、9月23日:日本×スコットランドが行われました。ゲートの近くにはそれぞれの対戦カードをイメージしたゴミ箱がありました。

10月5日16:00、雨が降りしきる中(一財)自治体国際化協会(クレア)ロンドン事務所訪問に訪問しています。「クレア」は地方自治体の国際化推進を目的に1988年に設立され、各都道府県・政令指定都市の他、海外主要都市に事務所を置いています。ロンドン事務所はトラファルガー広場の南アフリカ領事館ビルの2階にあります。ラグビーW杯2015イングランド大会における経済効果や盛り上げのための取り組みとして英国内共通のトロフィー・ツアー、フェスティバル・オブ・ラグビー、ボランティア・プログラムなど様々な情報を得ることができました。

10月6日9:00、ロンドンのレンタサイクルのシステムを視察しています。パリの失敗を反省して作られたシステムで、料金は30分毎400円、全てクレジットカード精算、24時間返却しないと盗難扱いとなり60万円引き落としされます。年単位のメンバー登録もできるとのこと。ロンドンには700箇所のステーションがあり、クレジット会社がスポンサーとなって運営されています。

10月6日15:00、ラグビーW杯の準決勝・決勝が開催されるロンドン郊外のラグビー専用競技場トゥイッケナム・スタジアムに来ています。収容人員は8万3千人、最大のオフィシャルショップがありますが、日本代表のグッズは全て売切れ状態が続いています。1kmほど離れたところにある「ファンゾーン」も最大で、巨大テントでは2千人、芝生広場も含めれば1万人のパブリックビューイングが開催されます。